「ってか、長嶺さんは記憶ある?」
「えっ?あっ、勿論です!」
「ははっ、そう?相当酔ってたし、記憶がないのかと思ったよ。」
「大丈夫です。金曜は社長に送って貰って、ちゃんと家に帰りました。」
「本当に?健人、送り狼になったのかと。」
クスクスと笑いながら私を面白そうに見下ろす長谷川さんに微笑み返した。
「ちゃんと家に帰りました。」
「そう?なら大丈夫だね。」
それでもクスクスと笑っている長谷川さんに鼓動が速くなる。
『バレてないよね?』
私は出社すると女子トイレに向かった。
『長嶺です。
長谷川さんには内緒ですよね?
って言うか、皆に内緒にしてください。』
メッセージを健人さんに送る。すぐに既読になるメッセージを見つめていれば――――。
『花菜でわかる。
まだ話してないが内緒にするつもりはない。』
『いや、内緒にしましょう。
社長だって社員と付き合ってるでは、
不味いと思います。』
『うちの会社は社内恋愛には厳しくない。』
『いやいや、でも女子社員の目とかもありますし。』
『とりあえずは仕事の時間だ。
帰りに連絡する。
デートに行くぞ。』
『えっ?いやいや。』
最後のメッセージは既読にはならなかった。
「えっ?あっ、勿論です!」
「ははっ、そう?相当酔ってたし、記憶がないのかと思ったよ。」
「大丈夫です。金曜は社長に送って貰って、ちゃんと家に帰りました。」
「本当に?健人、送り狼になったのかと。」
クスクスと笑いながら私を面白そうに見下ろす長谷川さんに微笑み返した。
「ちゃんと家に帰りました。」
「そう?なら大丈夫だね。」
それでもクスクスと笑っている長谷川さんに鼓動が速くなる。
『バレてないよね?』
私は出社すると女子トイレに向かった。
『長嶺です。
長谷川さんには内緒ですよね?
って言うか、皆に内緒にしてください。』
メッセージを健人さんに送る。すぐに既読になるメッセージを見つめていれば――――。
『花菜でわかる。
まだ話してないが内緒にするつもりはない。』
『いや、内緒にしましょう。
社長だって社員と付き合ってるでは、
不味いと思います。』
『うちの会社は社内恋愛には厳しくない。』
『いやいや、でも女子社員の目とかもありますし。』
『とりあえずは仕事の時間だ。
帰りに連絡する。
デートに行くぞ。』
『えっ?いやいや。』
最後のメッセージは既読にはならなかった。