《緒方麗 Side》




始業式の日。





緊張の高3のクラス発表……






私、緒方麗は今年も親友の高梨綾と同じクラスでした!!!!




「あやぁぁ〜〜!!!(泣) 一緒のクラスなんてもう嬉しすぎる。。。(泣)」





「ちょ、麗!どしたの(笑)
同じクラスなのは嬉しいけど、泣く!??(笑)」





「ん。だって、私には綾が必要なんだもん〜〜(泣)」






「うん。分かったから麗。(笑)
とりあえず、ね? 麗さ、今の私たちの状況、分かってる??」









「へ??」



「へ? っじゃないでしょ!(笑)
あと数分でホームルームはじまるんだよ!?
始業式しょっぱなから、遅刻する気!??」




「ああぁぁぁぁ!忘れてたぁぁ!!!ごめん!綾!!」



「ほら!走るよ!!」



「うん!わかったっ」




って、え!!???







私の手掴んだ綾は、




ものすごい速さで走ったもんだから、




ただ綾に引っ張られるだけの私は死にかけ。




「あやぁぁー!!!こけるって!こけるこける!」


って叫んでも、綾には聞こえてないみたい……




「ちょっとっ!!!」



ガラっ


綾が教室の扉をあけて、

満員電車に駆け込むように教室の中に入ると、


みんなもう席についていた。





けど、先生は来ていないみたい。





「セーーーフっ!!!!」



って叫ぶ綾。



と、死にかけの私。





へとへとになりながら、窓側から2番目の自分の席に座った。




ん?




えっと、、




なんか窓側に座ってる男子から目線を感じる、、、??





じっっと見られてるような……





けど、男子が苦手な私は、あえて振り向かなかった。