必死に自分の理性と闘う。



(まあでも今日は泊まりじゃないし、麗が帰るまであと数時間、死ぬ気で我慢したら大丈夫だよな。)




その時、


思わぬ言葉が降ってきた。


「亮さ、一人暮らしだよね?」





「そ、うだけど。どした?」







「今日、帰りたくない、かも」








えっ…!?









「私、泊まる用意もなんも持ってなくて、無理言ってるの分かってるんだけど、

今日、帰りたくない…っ」



(こいつ、その意味分かって言ってる…??)




「このまま泊まったら、だ、め、かな…?」


真っ赤になってる麗。




「麗さあ、真面目に聞くけど、」





「ん?何?」




「泊まるって意味分かってる??」



「……っ!」



「分かってる?」



「う、うん…っ」



「ほんとに?? 俺さ、たぶん我慢できないと思うよ?」


「分かってる、よ?」


恥じらいながら上目遣いで俺を見る麗。


(こいうほんとに分かってんのかな………)


「もう、止められないよ?嫌だって言われても途中で終われないと思うよ俺。ほんとにいいんだよね?」



「だ、大丈夫っ…!!!」




「…………おけ。じゃあ分かった。
歯ブラシとかはあるし、部屋着とかは俺のでいい?」




「うん!ありがと」


「……その、下着はもってる?」



「ごめん持ってない…っ」


「じゃあ下のコンビニで買ってきて?俺その間お風呂入れとくから。」


「分かった。」