《櫻井亮 Side》



初めての家デート。



今日、緒方麗の誕生日として、麗を俺の家に呼んでいる。


俺はアパートに一人暮らしをしていて、両親は家にはいない。


お昼は外で食べて、帰りに晩御飯の食材をスーパーで買ってきて、その後一緒にソファで映画を見て、


映画も見終わり、時刻は17時。





「亮ー」



「ん?」



「お腹すいた〜」


と、ソファに座りながら、俺にもたれてくる麗。

さっきよりずっと距離が近くなって、麗のいい香りがする。

近くにある整った麗の顔。

こいつまじで、俺の理性を無敵と思ってるだろ…




「んっ!」


いきなりキスして、驚く顔、これまで何回も見たけど

何回見ても飽きない。




「じゃあ、晩御飯そろそろ作ろっか」


「うん!」


作る晩御飯は、ベタにカレー。

麗の一番の得意料理らしく、食べるのが楽しみすぎる…



食材を切る作業はちょっと手伝ったけど、ほとんどは麗がやってくれて、





いい匂いが漂ってきた。



「はい、どうぞ。」


「ん。ありがとう。いただきます。」


一口食べると、緊張した目で俺を見つめる麗。


「う、うまっ」



「ほ、ほんとに??」



「超うまい」


「良かったあ〜…っ ありがとう!」



麗の作ったカレーは、スパイシーのきいた辛口で俺の好きな味で、本当にうまかった。


何より、麗の手料理を初めて食べれた…



あーすっげえ幸せ。