スポーツ大会当日。
私たちのドッチボールはなんやかんやすぐに終わった。
多分、わたしはボールから逃げまくってたからだと思う。。(笑)
綾は、テニス部のキャプテンで、
運動神経も抜群だから、
当てまくってたけど、、。
それから、綾に急かされながら、お弁当を急いで食べて、
いまバスケの試合会場の体育館にいる。
ここで初めて、ツートップの熱狂的な人気を知った。
笑えるぐらいに、女子の歓声が凄い。
みんなによると超絶イケメンのバスケ王子こと 櫻井 亮 (さくらい りょう) と、
クラスのムードメーカー、バスケ部キャプテンの 桃谷 大翔 (ももだに ひろと)
のツートップの人気は本当にすごかった。
「さーくらーいくーーーん!!やばいかっこいい!!」
やら、
「櫻井先輩!こっち向いてくださーい!絶対あとで写真撮ってもらおうーっ!!!」
とか、
「ひろとくん!!きゃー!!身長低いのもまたかわいい!がんばって!!!」
とか。
試合が始まって、観客の興奮のランゲージは上がりっぱなし。
1番前の席を綾が先に取ってたから、そこで見てたけど、
後ろからの、声援の圧迫がすさまじい。(笑)
ツートップの活躍があって、
あっという間に、二人のクラスのチームは学年優勝。
試合後、
観客にいた女子は、みんなコートに走って行って
ツートップとの写真を
次は私、次は私、と必死にお願いしてるみたい。
綾も行っちゃって、
わたしは、観客席にぽつんと一人。
これはこれは、ツートップも大変そうだなぁ。
と眺める私。
桃谷くんは、照れながら嬉しそうに対応してるけど、
櫻井くんはめんどくさそう。
ぼーーーっと自分で分かるぐらい冷めた目で眺めていると、
櫻井くんと目が合った
気がした。
(ん?え、??私のこと見てた?
いやいや、そんなわけないよね。)
「麗ーっ!櫻井くんと写真撮れた!
今日はありがとう!麗は写真いいのー??」
と興奮しながら、私のとこに走ってきた綾。
「私はいいの(笑) もういいの?桃谷くんはとのツーショットは??」
「ご、ごめん!やっぱり桃谷くんとも撮ってくる!ちょっと待ってて!」
「うん。いってらっしゃい(笑)」
可愛いなぁ綾。
女子って感じ。
それに対して、全く興味のない私。
バスケのツートップとかそんなことよりも
はやく期末テストの勉強したい。
と、全くイケメンに関心のない私は、
バスケ王子から送られている自分への視線に
全く気づいていませんでした。
