「で、留学の日程は決まってる?」
「うん、8月9日」
「そっか。じゃあまだ3ヶ月あるんだ。
で、さぁ、、
俺以外に留学のことは言わないわけ?」
「え、いや先生とか親とかには言ったよ?」
「何言ってんの。。。 彼女に決まってんじゃん!」
「え……、えっとそれは。」
痛いとこを突かれた。
何にも考えてなさそうに見えて、
やっぱり我らバスケ部のキャプテン かつ 俺の親友。
そういうとこには頭に行くんだよな…
「まさか麗ちゃんに言わずに行く気なの。」
「別に付き合ってるわけじゃないし……。」
「付き合ってるかどうかなんて関係なしに、言うべきだと俺は思うけど???」
すっごいまっすぐな目を向けてくる大翔にたじろぐ俺。
「・・・・・・は、はい。いつか…」
「いつかっていつなんだよ。今!今日!言うべき!! 貸して。」
「え!?」
「で、ん、わ。
彼女にLINEで送ってあげるから。」
「……わかったよ自分で送ります。」
「あら素直じゃん。麗ちゃんのことになると、いつものドSの亮くんはどこに行っちゃったんですかね〜〜?(ニヤニヤ)」
「…だまっとけ。」