もう聞くしかないか…







拒絶されるのが怖くて、聞けなかったけど



このまま避けられ続けるのもあれだし。





「あのさ、緒方??」




…無視…。





「俺さ、なんかしたっけ?」




一瞬、緒方の肩が動いた。




「俺が緒方の気に障るようなことしてたら、謝るんだけど…。なんか、俺、した?」



緒方の顔を覗くようにして、聞いてみた。




ん?緒方の顔が赤くなってる…!?




「ち、ちがうの!! さ、櫻井くんはなんもしてなくて!」






「えっ!?」





「私が!その!………さ、櫻井くんと話したら、胸が痛いっていうか、変な感じになって、
まともに会話出来なくなっちゃうから嫌だったの、、。」




(ん?これ、俺、どういう状況??)





「ごめん、どういうことかよく分かってないんだけど、、?」




「始業式の日に、教室で櫻井くんっと会ってから、私、変で。
それに逃げちゃったから話しかけづらくて…!
だから、避けてました。 ごめんなさいっ!」



「ってことは、俺はなんもにもしてない??」


「そ、それはないです!絶対!!!」


「そっか。よかった。」



心底安心する俺。


完全に、引かれたか、何か嫌われたことしたと思ったわ。





それなら、



話してくれたこの機会、絶対逃すか。



「んじゃあさ、仲直りってことで、緒方に、今日LINE送っていい??」




「え?は?えっ??」



「クラスLINEで、緒方のLINEは知ってるんだけど。送っていいかなあって。
緒方と話したいんだけど、俺。」



「え!?な、何」



「まぁ、じゃ、そうゆうことで。またLINEで話すわ。」





緒方のテンパってる姿、可愛すぎんだろ


でも、それを外に出さないように、


平然と話せたよな、俺。。。