――――――――… 「サチさんっ!!」 俺は塾から出てきた サチさんを 遠くから引き止めた。 『……やっほ♪』 サチさんは笑って 手を振りながら 俺に駆け寄った。 それだけのことなのに、 ドキドキして たまらなかった。 だって今日は俺にとって 大事な日に なるはずだから…。