‐部恋。 Another Story‐




―――――――――…


翌日、また翌日も、
サチさんは俺の前に現れた。


サチさんはいつも
俺に言った。



『ちゃんと塾に来てるか
 心配してるんだよ?』



俺が目指している高校と
サチさんが通ってる高校は
違うはずなのに、
サチさんはいつも
応援してくれていた。



ある日、サチさんが
一日だけ来ない日があった。

待ってたわけじゃないけど、
いつも来ていたから
少しだけ気になったんだ。