君が嫌い

『今日はちょっと……話があって。』


ああ、もう絶対にそうだ。
あの時の偉そうな態度はどこへ行ってしまったんだくらい畏まってるもん。


大体どの人もお金が絡む話になるとこんな感じで大人しくなるもんな。
相手に罪の意識を植え付けて高額な金を請求するために。


あの時偉そうに治療費払うなんてかっこつけて言うんじゃなかった。


あの時の俺バカすぎる、未来ではこんな苦労するんだから言動には気をつけろよ。


そうだ、なら今から過去に戻ればいいんだ。
じゃあ早速戻ろうかな。


『あの……私……。』


彼女の言葉によって現実に引き戻される。
さようなら、俺の風俗。


『かっちゃん?さっきからなんで止まっているの……って、えええええええええええ!!!!お、おおおおお女の子!?』


緊迫した空気の中1番最初に口を開いたのは、あろうことか姉ちゃんだった。


そして姉ちゃんはいつにも増してこの現場を見て驚いている様子。