君が嫌い

私こと寺澤勝也、逃げた後の仕打ちが怖くて現在待ち合わせ場所にいます。


本当はかからなかった筈の手数料を払い一万円を下ろしてきた。


くそ、無駄な金を使わせやがって。
……元はと言えば俺が悪いんだけどさ。


それにしても遅い、普通集合って言ったら5分前には着くように行動するだろ。
どれだけあいつは自分中心なんだ。


『あっ、勝也!1週間ぶりね!元気だった?』


いつまで経っても来ない事に腹を立てているとタイミング良く蔑子が到着した。


まず先に遅れてごめんの一言も出てこないのか。
あームカつく。


この間会った時は仕事着だから軽装だったけど、今日はやけに上品な服装だな。


これがなんちゃって金持ちってやつか。
何で俺は金持ちでもなければなんちゃって金持ちでもないんだ。
あームカつく。


『ああ、そうですね。お久しぶりです。』


余計な事をいって面倒ごとになるのは嫌だから何も言わないけど。


用件済ませてさっさと帰ろ。