君が嫌い

『……姉ちゃん。』


『うん?どうしたの……っげ。』


『人の顔に向けてゲップするなよ汚いな。』


『あははは、ごめんごめーん。』


『話を戻そう。姉ちゃん、離れてって言ったよね。』


現在人の膝の上に座っています。
離れてと言う前よりもより密着している状態です。


『それは無理な相談だねー。もう私とかっちゃんは磁石のS極とN極のような関係なのさー。あれ?S極とS極だっけ?ん?……あっ!S極とM極だったー!』


挙げ句の果てにおかしな発言をしています。


『それにしてもかっちゃんと絵梨花ちゃん仲良くなったよねー。』


もう俺が何を言っても退く気はないだろう。


『そう見えます?』


『見える見えるー、嫉妬しちゃうくらい仲良いなーって思っちゃうもん。』


『でも最近は言い争いばっかりで、この間も遊びに誘ったのに勝也ったら……』