君が嫌い

まぁでも今は自分の話するのも嫌じゃないな。


『吉孝君と悠太君は高校からの付き合いだっけ?』


『そうそう。同じ水泳部でさ、初めて顔を合わした時も色々あってね。』










『そうなんだー、結構迫力のある思い出だね。』


『だろー?どれだけ俺が苦労したことか。』


『ふふふ。勝也と悠太君はそれだけ信頼されてるって事だよ。』


『うーん、俺的にはいつでも切れる縁だからこその行動にしか思えないんだけどな。』


『まあ第3者の目線からしたら、3人はやっぱり仲良しに見えるんだと思うよ。』


『そういうものなのか……。』


気付けば吉孝と悠太とのしょうもない思い出を吐露していた。
今まで誰かに自分の友人について話したことがなかったから新鮮に感じた。


『ってかさっきから俺の話ばっかりでごめん。』


だからついつい夢中で長話をしてしまった。


女の人はどちらかというと自分が話したいタイプが多いっていつかのテレビで聞いたことがある。


『ううん、私から聞いたしそれに勝也の昔話聞けて面白かった!』