「本当、いるって可愛い」 「へっ?」 その声まで愛しい。 聞いてて心地よくなるような高くて澄んでいるいるの声。 「って、思ってたの」 「…ほんとに?」 「ほんとに」 こんなこと嘘で言わないだろ、普通。 まあ普通が通じないのがいる。 そんなのは分かっている。 だけど、そんなところが可愛い。 そんなところが大好き。 「大好きだよ、いる」 そう言っているを抱き締める。