「あーくんも私もこれで楽しめるね」



「今日はいるの為に来たのに…ありがとな」





それにしても本当に綺麗な海だな…。




「見てみて、あーくんアザラシだよ」


「おお」




いるが指差した先には水族館の中の水槽にいるはずのいるの大好きなアザラシ。




「ちょっと待ってろよ」




俺はあるものを見つけているをその場に置いて歩き出す。


あるものとは…そう、クレープの屋台。

いるにここまでしてもらったんだ。


俺もいるの喜ぶことをしてやりたい。




「いる、はい」




俺はいるの大好きないちごミルククレープを渡し、自分はいるがいちごミルククレープの次に好きなキャラメルチョコクレープを食べる。

いるがどっちも楽しめるようにな。