「あーく~んっ!たーすーけて~」




俺の腕にしがみついて苦手な数学の問題集とにらめっこしてるこいつは
照玉維瑠璃(テルタマイルリ)。

ちなみに俺は“いる”って呼んでる。


くるっとして零れ落ちそうなほど大きな目、

フワッと緩く巻いてあるハニーブラウンの背中まである髪の毛、

プルっとしてて綺麗なピンクの唇、

少し低めだけど小さな鼻、

笑うと出来る左だけの片笑窪、

影が出来るくらい長いまつげ、

細い手足。



で、俺の彼女。

まあ、彼氏の俺としては嬉しくないが…モテる。


こんな可愛ければ当たり前だけどな。




そんな俺は
鈴木綺十(スズキアヤト)。


自分で言うのもなんだが、顔は結構?
いや、良い。

まあ学力も、運動神経も良い。



でも、俺がいるに溺愛なのを知ってるから、特に告白とかは最近は無くなった。





俺にはいるがいればいいんだ。