「俺、そろそろ行かないと。」

「付き合ってるって公言してもいいでしょ?」

「いいよ。LINE交換しとく?」

「だね。」

フリフリして、プロフィール写真を見ても、特に二次元っぽいところはない。

「あ、やべ。これ追いかけてくる女子用のアカウントじゃん。も、もっかいフリフリしないとな。」

どうやら公式のと非公式のがあるみたいだ。芸能人か。芸能人レベルなのか。

「こっちこっち、連絡待ってまーす。 」

そそくさ逃げるようにして屋上から出て行った白野凛。

本人曰く公式の方のアカウントは、二次元が溢れかえっている。
こっちも二次元。あっちも二次元。

「……どんだけなのよ。」