チューターたちが配るプリントを受け取ったら、そのまま机に突っ伏してしまった。

 知り合いは誰もいない。

 自分の学区から30分かけて電車で通っている。

 知り合いがいないのなんて、当たり前だ。

 でも、自分のレベルを知りたかった。

 井の中で天狗になるよりも、悔しさをバネに勉強するほうが性に合っている。

 だから、わざわざ全国区で名の通っている有名塾に来た。