眼鏡を掛けた、真面目をそのまま擬人化したらこういう人になるだろう、という性格の部員を思い出す。 揺れ動く暗い窓の向こうのどこかに、その部員もいる筈だ。 「大丈夫じゃないかな。息抜きだって言えば、来るかもだし。自由参加にすればいいよ」 「あ、そっか。山さん頭いい」 そう納得されたところでタイミングよく電車はホームに滑り込み、私たちは会話を一度打ち切った。