お互い同じことを考えていた。

 ふたりで悪巧みをするように、こっそり笑った。


 白石くんの態度は昔と一緒でかわらない。


 それが、心地いい。

 そこが、好き。


「あー、部活行きたい。山さんもそう思わない?」

「思う。絵、おもいっきり描きたい」