今だって友達想いではあるけれど、
この件に関してはもう芽衣に遠慮することはないのではないかと思ってる。
だってもう芽衣は他の男性と幸せになっているのだから。
許してくれるよね。
9年前なんて時効だ。
「そっか。
……でも俺、瀬上さんのことをそういう目で見たことは一度もないから、
結婚とかお付き合いできない、ごめん。
それに、きっと君といると田代さんのことよぎってしまうから。」
先生は誠実な目で私のことを見つめる。
「多分そう言うと思ってました。
私が八嶋先生の周囲にいる限り、先生は芽衣のこと忘れられない気がしてました。」
私はバッグから財布を取り出して樋口さんを1枚出す。
「でも、9年前聞けなかった返事を今聞けて、
完全に諦めがつきました。」
この件に関してはもう芽衣に遠慮することはないのではないかと思ってる。
だってもう芽衣は他の男性と幸せになっているのだから。
許してくれるよね。
9年前なんて時効だ。
「そっか。
……でも俺、瀬上さんのことをそういう目で見たことは一度もないから、
結婚とかお付き合いできない、ごめん。
それに、きっと君といると田代さんのことよぎってしまうから。」
先生は誠実な目で私のことを見つめる。
「多分そう言うと思ってました。
私が八嶋先生の周囲にいる限り、先生は芽衣のこと忘れられない気がしてました。」
私はバッグから財布を取り出して樋口さんを1枚出す。
「でも、9年前聞けなかった返事を今聞けて、
完全に諦めがつきました。」


