「着きましたよ」



そう言われ、ドアを開けて降りて行った黒髪のヤンキー。


どうしたらいいのか分からず、キョロキョロしていると運転していたヤンキーがドアを開けてくれた。


倉庫らしきところに連れてこられた私。


この風景ドラマで見たことある…。


喧嘩するところだよね…?


ドキドキしていると、黒髪のヤンキーが私の前に来て



「ついて来い」



一言だけ言って1人スタスタを歩き出した。


慌ててついていくと、倉庫の中に入れられた。


中にはたくさんのヤンキーがいて、みんな黒髪のヤンキーに頭を下げていた。


その間を通って行き、ソファの前に立ち止まった。



「慎吾、連れて来たぞ」



黒髪のヤンキーがダルそうに言うと、ソファに座っていた人が振り返った。



「あぁ」