私のご主人様Ⅱ


『私も驚きました。今客間におられます』

『なぜあなたが対応を?』

『旦那様に直接指示を受けました。なぜかは聞いていません』

『そうですか。旦那様のお客様に無礼な真似をしないように』

『はい。失礼いたします』

『えぇ、琴葉行っちゃうの?』

メイド長をクリアした途端に更なる壁が出現。奥様、今の話聞いてなかった…?

また笑みを張り付けてイライラを隠す。

『申し訳ありません、奥様。お客様がお帰りになったらすぐに戻ります』

『私の琴葉なのに。戻ったら紅茶、よろしく』

『はい。喜んで』

頭を下げて部屋を出る。はぁ…さて!仕事仕事!

急いで給湯室に行って、豆からミルから全て用意してからワゴンに乗せて、急いで客間に戻る。