「“ごちそうさまでした”」

よし、暁くん追いかけるっ!早速立ち上がったところで肩を掴まれた。

「ここちゃんプレゼントあげるからおいで~」

まさかの伸洋さん。こんなときに!!

タブレットに打ち込んでいると、それをさっと取り上げられる。

「時間ないから早く早く」

「!?」

ひぃっ肩に担ぎ上げられたっ!!抵抗むなしく連れていかれ、奏多さんには少し苦笑いで見送られる。

裏切り者~!奏多さんを恨めしげに見つめながら、大広間を出て、連れてこられたのは私が使っている部屋。

朝起きたときにはなかったはずの制服と全身を写せる鏡が置いてあった。

「?」

「それに着替えといてね。俺荷物持ってくるわ~」

え、説明なし?伸洋さんは陽気にふすまを閉めてどこかへ行ってしまう。