「若、ここちゃんなんで機嫌いいのー?」

「知らねぇ」

季龍さんにも呆れられてる?でもでも休みってこんなに嬉しかったんだってなんか変な気分。

今まで学校の方がよくて、土日が来るとげんなりしてたもんね。真逆で少し笑えるけど、それくらい学校がつまんない。

通わせてくれるのは嬉しいけど、もっとレベル高いところがよかった!

という文句は心にしまって、とにかく土日を楽しんでやると心に誓って、やりたいことリストを頭の中で作っていった。

屋敷につくと、目隠しは取られて少しくらくらする。流石にずっと目隠しされてると慣れるのがちょっときつい。

「琴音、歩けるのか」

「コク」

慣れれば行けます。少し経つと慣れてきて平気で立ち上がると、季龍さんに手を掴まれたまま玄関に向かった。