首を横に振って、タブレットに打ち込んで見せる。

『あの場ではあれが正解だったと思うから、大丈夫だよ』

「…琴音ちゃんがそういうなら、分かった」

少しだけ笑みを浮かべた麻琴さんに微笑み返す。

少しおてんばさんだけど、決して悪気がある訳じゃない。まっすぐなだけだ。

「で、琴音ちゃん文化祭何の係りになる?」

「?」

表情を切り替え、目を輝かせる麻琴さんの言葉に首をかしげる。文化祭…?もうそんな話?

麻夏くんを見ても、反応は同じだ。

そんな私たちを見て麻琴さんはキョトンとした顔をする。

「今から文化祭の出し物決めるんだよ?」

…嘘。もう帰れるとばかり思ってたのに。まさかもう1時間あったとは…。

「…めんどくさ」

唖然としてる隣で、麻夏くんの素直な言葉に麻琴さんが怒る。でも、麻夏くんに賛成したい…。

なんとか苦笑に留め、教室に入る。