「琴音、なにやってんだよ」
「琴音ちゃん?」
「!?」
聞こえてきた声に驚いて振り返ると、ドアのところで訝しげな顔をしてる暁くんと奏多さんの姿があった。
あう。今姿見せないで欲しかった。手伝ってほしいって言いたくなっちゃうじゃないか。
ぷーと頬を膨らませると、ますます意味が分からないと言う顔をされる。(そりゃそうだ)
「…あ、お嬢の誕生日だから?」
「!コクン」
「なるほど。それじゃ、俺もやるよ」
「何つくんだよ」
「!!」
2人とも当たり前のように台所に入ってきて、さっそく手を洗い出す。
え、2人とも役割終わってたんだよね?
手伝ってもらっていいのかこれは!!?


