取り残された私と伸洋さん。

思わず顔を見合せる。

「俺頼んでないよ?」

「コク」

「…とりあえずやるかっ!」

「コクン!」

気を取り直していざ準備!

台所を占領して、夕食のパーティー料理の仕込みからスタート。今日は暁くんも奏多さんもいないので完全に1人。

伸洋さんは会場準備です。包丁握らせる勇気がありませんでした。

というわけで、急ピッチで動き回る。

ケーキ作って、唐揚げとかグラタンとかスパゲティーとかとにかくいろいろあって正直めんどくさい。

と愚痴る時間ももったいないので同時進行でいろんなものを作る。

猫の手も借りたいとはこのことだ。