そんなこと言われても、なんか変な感じがしてしょうがないから見られたくないのに…。

「ここちゃん、とりあえず入るぞ~?」

「!!」

か、隠れる場所!!確かにこんな襖を挟んではおかしいけどっ!

あ、そうだ布団!!

布団に手を伸ばすとその手をガッチリと掴まれてしまった。

「なんだ、似合ってるじゃん。サイズ変なのかと思った」

「!?」

そういう問題?伸洋さんはやれやれと言わんばかりに、腕にぶら下げていた袋をドンッと床に置く。

なに…これ。

「それじゃあ時間ないからさっさといくよ~。まず、ここちゃんには高校に通ってもらいます」

…高校?………………学校!!?なんで!?

え、使用人がいるから買われたんだよね、私。なのになんで学校!?というか、お昼どうするの!?

頭が追い付いてないけれど、伸洋さんの説明は止まることなく、袋からあれやこれや出していき、次々に説明してくれる。