元カノ

入学式の日、5日ぶりに心優をみた。
心優の周りには女子も男子も集まっていた。
俺だけが仲良くなっている気でいたがあんなにかわいい子によりつかないほうがおかしな話だしなぁ。
「ゆうちゃん、どうしたの、てかさ~ゆうちゃんとおんなじクラスじゃないとかまじで萎えまくりなんだけど~」と中学から仲いい吉野 沙織(よしの さおり)がうちのクラスに来た。
沙織は女子っていうよりか男ともだちって感じのやつだ、もちろん本人に言えるわけもないんだけど。
「さおりんおはよー」
「奏多おはよう、入学式超だるいね」
「ほんと、抜けだしたいね~」
「馬鹿、そんなんしたら停学だの言われて面倒なことになるぞ。早くホールに行っちゃおうぜ」と三人で向かった。

ホールまでの道のりはある意味新しい出会いの場だった。
奏多は絶好調にナンパしていく。
奏多はまぁまぁもてるんだ。
「ゆうちゃんはナンパとかしないの?」
「しないよ、俺苦手なんだよね~」
「そっか・・・」と腕をいつものように組んできた。
1時間くらい入学式、新入生歓迎会が行われ教室に戻る。

俺らの学校は特殊で特に席が決まっておらず試験以外は自由席だ。
後ろに奏多、右隣に心優が座った。
心優と奏多が自己紹介し話が盛り上がっていると佐藤 いちごっていう子が仲間に入れてときた。
見た目はまぁまぁかわいい子だった。
4人はすぐに仲良くなった。
「さとういちごってなんか甘いよね!!」と奏多が言った。
「あたしもはじめ思った、でもさかわいいじゃん!!」と心優が笑う。
心優の笑顔は心が癒された。
いちごは一駅向こうに住んでいるらしく、なんとなく高校の制服がかわいいなぁってことでここの高校に決めたらしい。
同じ中学から何人も来ているらしいが仲良しちゃんは頭がいいからもっと偏差値の高い私立高校に行ってしまったらしい。 

入学式の日は午前で終了ということでこれからご飯に行くことになったが近くの店は学生であふれていた。
「ゆうちゃんちでゆっくりしようぜ~」と奏多が言い出した。
奏多は昔から俺のお姉ちゃんが目当てだった。
「ねぇちゃんいるかわかんないぞ?」と小声で言ったが奏多はどうしてもというので俺の家に来ることになった。