車に乗り、ゆっくりと発車する。
車の中には冷蔵庫らしきものがあり、優がそこからジュースを取り出して、グラスに注いでくれた。
ーー…、冷蔵庫?!
優が私の目の前にグラスを置いてからたずねる。
「どこいくの?」
「遊園地」
ーー確か、この近くに遊園地はないはず。
そう思っていたのが顔に出たのか、優は説明してくれた。
「そこまで車で行くから。ちょっと遠いけど。」
そして優は、リモコンでテレビをつけた。
ーー…、テレビ?!しかもこんなに大きい?!
さっきから驚いてばかり。
そんな私がおかしいのかさっきから優はお腹を抱えて笑っている。
ーー失礼な…。
私がムッとしていると、そんな私をチラッと優が見てまた笑う。
優が笑い飽きたあと、しばらくテレビを見ていると、目的地についた。