長女の望は同級生から『仮不登校』と呼ばれています。
不登校ではないんだけど、7日間(一週間)連続で出席することはほとんどない、
そんな状態だったことから、そう呼ばれていました。

望は学校に行きたがりませんでした。

そもそもは、遡ること9年前、望が5歳のときのこと。

望の母、明子と望の父が離婚したことから始まります。
離婚の原因はお金の問題。
そして子育ての仕方の違いなどでケンカを重ね、結局、離婚という結果に。

そこで生じるのが、親権の問題。
まあ、幸い明子も元夫も子どもたちの意見を最優先に、という考えで一致していたので、問題なく話し合いは進みました。
当時5歳の望、3歳の巧も明子のところで、育っていくことになりました。

でも色々あって、望の父が4年後に引き取ることに。
それはそれでいい。望も巧もそう思いました。

望は小学校転校。1年生の3学期でした。
望は人見知りで、初めてのところは誰か大人がいないと何もできませんでした。
でもだんだん慣れてきて
親友もできました。
親友とは気があって、なんでもできました。

でも、中学に入ってすぐ転校することに。
転校することに少しワクワクしながらも
親友や友達と離れることが少し悲しくて
まともに話せないまま、明子のところへ行くことに。