「……それのうち2つ、俺が食べるんだよな?」


 出来ることなら、今すぐ現実から猛ダッシュして逃げ出したかった。

 カモン、夢の世界。


「もちあたぼーよ」


 わかりきったことを聞くんじゃなかった。

 今更ながら、自分の運のなさに凹む。

 江戸っ子まがいの返事に突っ込む気が全く起きないくらいだ。


「……味はどうこう言わないけど、食べ合わせ的に問題ないわけ?」


 この組み合わせの味の不味さは保証出来そうだが、組み合わせがお腹にも体にも悪そうだ。