俺は藤色のしおりを開いて予定を見る。 休憩予定は、1回。 時刻からいくと、あと40分ほど先。 高速を走っているが、平日だけど山道だからかあまり混んでいない。 予定より早く休憩地に着くことを祈るしかない。 座席の前に必ずついている網に挟まれた青いビニール袋を、俺と彼女の両方から抜き取る。 袋の口を開き、重ね、最悪の時に備える。 本当は紙袋を中に重ねれればいいのだが、贅沢は言ってられない。 最悪、手近な紙を中に敷けばいい。