「ハユぅ、あそこの子、そんなに気になるか?」 「んにゃ、そーゆうんじゃ……って、違う」 なんで俺はナチュラルに智に鎌かけられてるんだ。 引っ掛かるな、俺。 おもわず眼鏡を中指で押し上げかけて、眼鏡はやめてコンタクトに変えたことを思い出した。 「別に、気になるとかならないとかじゃないから。白色が目についただけだよ」 誤魔化すのも白々しい。 だから、素直に言った。