白色の下から覗くジーンズと、その先に生える先が丸くて踵の低いパンプス。

 目が離せない俺を嘲笑うかのように、軽やかなステップで真横の道を通り過ぎていく。

 そして白色は人混みをすり抜け目の前を通り過ぎ、俺の一列前に落ち着いた。


「ハユ、何見てんの?」


 中学からの腐れ縁の智に声をかけられ、魔法が解けたかのようにやっと白色から目を離すことが出来た。