智は流石にこういう事に手慣れていて、俺が記憶に留めれなかった名前を簡単に口にして、さくさく決めてルーズリーフを一枚取り出して、既に準備万端だ。


 そうやって手際よく智が仕切る中演目決めは進んでいき、色々と迷ったり寄り道したものの、結局俺たちがやるロシアンルーレットで当たりを食べた人を観客が当てる、というものになった。


 ちなみに、所謂ハズレのようだが“当たり”という名称のものを食べるのは、俺。


 こういう人が嫌がるようなものは、ジャンケンすると結構な確率で負ける。



 まぁ、別にいいけど。