白色の彼女は、コの字の角にいる俺の斜め前に、座ってて。


 ああもう何なんだよこの状況は!!


 ……って叫びたい衝動に駆られる。


「ハユ、お前、ココどしたの?」

「え?」


 智が指差すところを見れば、丁度胸の辺りに、肌色がついていた。

 黒いジャケットに、それはこれでもかというくらい存在を主張している。