第一現在の状況は、当たりに胃が過剰反応して胃液を出しすぎているのか、胃が異常にあったかいのだ。

 食道は飲み込む時に貼りついた辛子のせいで、まだヒリヒリする。

 一般的な機能しか持ち合わせていないのだから、もう体を張ることはやりたくないと、心底思った。


「特にないとの事なので、解散にします。皆さんお疲れさまでした」


 そう手早く締め、ユウキ先輩の後ろ姿は部屋に帰ろうとする学生たちの波間に消えた。

 俺たちも簡単にその場を片付け、人波に流されるように部屋に戻った。