始まると時間が経つのは早く、あっという間に次は自分達の番だった。

 どの班もやはりお楽しみ会といった出し物ではあるが、趣向が凝らしてあるものもあったし、流行りの芸人のギャグを取り入れたものがあったりと、笑いが絶えなかった。

 前の班がギャグを交えた白雪姫のダイジェスト版の劇で笑いをとっている間に、舞台脇の暗闇の中で青汁や抹茶ジュースの素を水に溶かし、番号の書かれた紙皿に饅頭やマシュマロを用意する。

 最後に自分の胸にと書かれた番号札を付け、眩しいくらいにライトアップされた壇上へ出ていった。