「うー、目ぇ疲れた」 目が渇く。 しぱしぱする。 ついでに言うと、ピントが微妙にぼける。 「コンタクト外せば?」 智が番号を書いた紙皿の上に、俺が先ほど細工したマシュマロを乗せている。 「誰のせいだ、誰の」 目頭を押さえ、ぎゅーっと目を閉じて瞬きを繰り返すが、症状は一向に良くならない。 本気で外そうか悩む。 でも、眼鏡姿で人前に出るのに抵抗がある。 「無理は良くないぞ? まだ初心者なんだし、長時間つけてちゃ目に悪いし」