口がぽっかりあいてしまうぐらい、5人の揃った声に驚きを隠せなかった。

「へっ?」

思わず、裏返った声で聞き返してしまった。

「だから、愛のことが好きだって言ってんだろ!」

第一声をあげたのは、健二。

何よ!そっちから喋ってきたのに、逆ギレ?

と言おうとしたけど、驚きのあまり言えなかった。

知ってるよ。

健二が優しい言葉で、自分の気持ちを伝えられないこどと。