『おい!』

『平気かい?お嬢さん。』

目を開けると、綺麗な空があった。
ザブン、ザブンと、波の音がする。

(あ。そっか。ここは、船の上。)

(と言うことは、あたし、助かったのね……………?)

『お嬢さん、お名前は?』

『あたし…?あたしは、千弦……………』

『千弦………千弦姫か!』

『そうなの……………かしら?』