『やーい、お化けぇー!』

『違うもん!千弦、人間だもん!』

『うわぁー、泣き出したぁ!』

『へー。モノノケでも泣くんだァー。』

『やーい、もののけ姫!悔しかったらこっちへおいでー。』

1人の幼い少女は、袖でゴシゴシと顔を拭いた。

『なんなのよ。あたしは、もののけ姫なんかじゃないもん。』

そして、意地悪な少女達を追いかけ始めた。