「千弦さ……………」

千代子は私に気がついたようですね。
良かったわ。

振り向いたその瞬間、千代子は顔を歪ませた。

「ゔ?」

左胸をグッと掴んで、苦しそうにもがいている…………

「千代子!大丈夫です!?早く、医者に!」

ああ。
なんてこと。

私は、2人の人間を殺してしまいましたわ…………