『千弦姫様。』

『千弦でいいわ。』

『千弦姫、お散歩しませんか?外は良い天気ですよ。』

『あら、そうね。』

『桜は散ってしまいましたが。』

『それは、残念ね。』

『しかし、暖かくなりましたよ。陽だまりも、心地良いです。』

『そうね。』

『ところで、あの足の怪我、治りましたか?』

『ええ。ちょっと痛むけど、大分良くなったわ。』