人間刈り 華は馨り、散って逝く

『それは、秘密、とでも言っておきましょうか。』

千弦は、横にいる少年の方を向いた。

『………… 』

無言で月を眺めている姿に、千弦は惚れた。

千弦は、ジロジロ見ていると何か言われそうなので、視線を戻した。

また、そんな千弦のことを、少年はとても美しいと思っていた。

ー一目惚れ。

2人は、互いが互いに一目惚れをしていた。
互いの気持ちなんて、知らずに。