人間刈り 華は馨り、散って逝く

千弦を拾ってくれた少年は、宿を営んでいたらしく、特別にタダで千弦を泊めてやると言った。

(いいのかなぁ。)

(あたしみたいな立場の人間がここにいて。)

なかなか眠りにつけず、月を眺めていた。

『千弦姫?どうしたんですか?』

『あぁ。月が美しいと思ってね。そう思わないかしら。』

『でも、曇ってますよ。』