全て教えてくれたのは君でした

『……大丈夫?』

その子に手を伸ばそうとした時

『パシ』

『え……』

その子に手を弾かれた


『……あ、ご、ごめんなさい』

その子は俺にそう言ってどこかに行ってしまった


その時の瞳は、闇に囚われているかのような悲しい瞳だった。


そしてそれからその子には会えなくなった


ずっと探し続けた。けど、その子に会うことはなかった……。

そしてそのうち俺は金龍に入った


今でも、その子を探している