私、初めて本気で恋しちゃいました

朝、上靴にたくさんの画鋲が入ってた。
(やりかたがふるいっつーの)

その時だった。

「あおいさやかちゃんだよね⁇」
「ひかりね、蒼井さんのこと気になってたの!」
「…え?」

いきなりのこと過ぎて声が上ずって
変な声がでてしまった。
それを“ひかり”さんは笑ってくれた。

「蒼井さん、なかよくしよ?」
「え、あ、う、うん。」
「ちょっと、私の憧れてた蒼井さんじゃないよ!」

その日はひかりさんが私に笑いかけてくれて
いつもコソコソしてる人たちや
クラスの人も何もしてこなかった。


―帰り道―

「あのね、覚えてる?私達、小学校いっしょなんだよ!」
「え?そうだったの…?」
「やだな〜。ひかりはずっと頭が良くてフレンドリーな彩ちゃんに興味あったのにぃ〜」
「あはは…。ありがとございます…。」

隣のクラスのひかりさんは
精神年齢が低そうで普段だったら関わりもしない感じの子だった。
そんな子と私がこうして話していることに
(ああ。もう友達もいないんだな。)
って思う。
(もしかしたらまたもとに戻れるかも)
って少しだけ期待していた自分が馬鹿みたい。

「ひかりね、知ってるんだ。」
「え?なにを、ですか?」
「どうして彩ちゃんがこんなことになってるか。」

私が一番知りたかったこと。
それをこの人が知っている?!

「あ、あの!教えてくれませんか⁇その、知ってること、を。」
「ん〜じゃあ、その敬語、やめてくれなーい?」
「わ、わかっ、た?」

ひかりさんはふふふ、と笑って話してくれた。